うぉんじまさん、ゲーム、作っちゃいなよ
ある日の会議中、何気ない会話から飛び出したこの一言。 エンジニアでもなんでもない、コードの「コ」の字も言語もわからないただの「うぉんじま(おばさん)」である私に、そんな無茶振りが飛んできたのです。
「いやいや、できるわけないでしょ!」とあわあわしている私を横目に、企画はなぜか決定。こうして、私の前代未聞のゲーム開発がスタートしました。
送られてきた謎のリンクとざっくり指示
数日後、SlackでエンジニアのY氏からポンッとひとつのリンクが送られてきました。
「説明するのもめんどくさいので、ここに指示(プロンプト)を入れて作ってみてください〜」
画面を開いてみても、やっぱり仕組みはサッパリわかりません。でも、「とりあえず指示を入れればいいのね?」ということで、まずはどんなゲームにするか妄想を膨らませてみることにしました。
おやつの順番を決めるんだから、楽しく競えるやつにしよう!
1回目:サイテーなゲームの誕生
訳もわからないまま、頭の中の妄想を文章にして指示を入力。送信ボタンを押して待つこと数十秒。
出来上がったものを動かしてみると……「なにこれ、サイテー(笑)」。 ゲームと呼ぶのもおこがましい、意味不明な画面と挙動。思わず自分でツッコミを入れてしまうレベルの代物が誕生しました。
また、静止画です。自分のイメージと実際に反映されたもののギャップが大きすぎてびっくりするわけです。
今度は、色の変化が早すぎて…… どう指示すれば、色の変化がゆっくりになるかわからず、ひどい指示を繰り返します。
ちょっとここら辺で、ふざけたくなってきましたので、熟しすぎて腐ってきた梨を食べるとお腹が痛くて動けなくさせることにしました。
実は、最後までナシはただの〇でした。くいしんぼうなので、せめて美味しそうなナシにしたいと最後の指示を入れました。
こうして指示を出すこと約10回。制作時間にして、たったの10〜15分。 なんと、一応プレイできるゲームが完成してしまったのです!
いざ、実戦!……そして「クソゲー」認定へ
「できた!みんなでやろう!」
後日、社内のおやつタイムにみんなを集め、自作のゲームをプレイしてもらうことにしました。 画面を共有し、みんなでワクワクしながらスタートボタンを押します。
結果——。
「ひっどいwww」
「ルールが破綻してる!」
「何これ、全然面白くない!!」
満場一致で「クソゲー」に認定されました。(※クソゲーとは、「クソみたいなゲーム」の略で、品質や完成度が低く、遊んでいて強いストレスや理不尽さを感じるゲームの俗称です。みうらじゅん氏がファミコン時代に命名した言葉とされています。)
ゲームとしての面白さはゼロ。何せ20人くらいでやるとあっという間にナシを収穫され、時間を持て余してみんなでボーっとするというひどいことになりました。
15分でゲームが作れた本当の理由
結果としては見事な「クソゲー」に終わりましたが、よく考えてみてください。
プログラミングの知識ゼロ、ゲーム制作経験ゼロのただの素人が、たった15分・指示10回程度で「動くゲーム」を作り上げたのです。なぜこんな魔法のようなことができたのか? 当然、私がすごかったわけではありません。
裏で本当にすごかったのは、エンジニアY氏の非エンジニアでも迷わず直感的にプロンプトを打ち込めるような基盤(ローコード/ノーコード環境や社内AIツール)をY氏が事前に完璧に整えてくれていたというわけです。


